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今回はサッカーの審判の判定から陸上・マラソンとの違いを考えてみました。
2026年サッカーワールドカップを観戦していて、改めて感じたことがあります。
それは、「なぜサッカーは毎大会のように審判の判定が大きな話題になるのか」ということです。
ワールドカップでは、試合内容だけではなく、PKの判定やレッドカード、オフサイドなどのジャッジが試合後もSNSやニュースで大きく取り上げられます。
今回の大会でも、「あの判定はおかしい」「VARがあるのに誤審ではないか」といった声を目にしました。
話題となっている大統領の圧力と思われる自国選手のレッドカードによる次戦出場停止の執行に猶予期間を与えるのは論外ですが・・・
もちろん、こうした議論は今回だけではありません。
昔であれば、1986年ワールドカップでのマラドーナの「神の手」が最も有名な例でしょう。あのプレーは今でもサッカー史に残る判定として語り継がれています。
現在ではVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入され、以前と比べれば誤審は大幅に減ったと言われています。
さらに、ボールの内部にはセンサーが搭載され、選手がボールに触れた瞬間まで判定できる技術も導入されています。
これだけ技術が進歩しているにもかかわらず、なぜサッカーはここまで判定が揉めるのでしょうか。
サッカーは「正解が一つではないスポーツ」
その理由の一つは、サッカーが非常に「主観」が入りやすいスポーツだからだと思います。
例えば、
・この接触はファウルなのか、それとも正当なチャージなのか。
・相手を倒したのか、それとも自分から倒れたのか。
・PKを与えるほどの接触だったのか。
このような場面では、同じ映像を見ても意見が分かれることが少なくありません。
テレビの解説者同士でも意見が異なることがありますし、元プロ選手や元審判でも判断が分かれるケースがあります。
つまり、サッカーには「絶対的な正解」が存在しない場面が多いのです。
そのため、どちらかのチームのサポーターから見れば納得できない判定になってしまうことがあります。
VARがあっても議論がなくならない理由
VARが導入されたことで、明らかな誤審は減りました。
しかし、VARはあくまでも映像を確認するためのシステムであり、最終的に判定するのは主審です。
つまり、
「VARで確認するかどうか」
「映像を見てファウルと判断するかどうか」
これらは最終的に人間が決めています。
どれだけ映像が鮮明でも、人が判断する以上、解釈の違いはなくなりません。
技術は進歩しても、人間が判断するスポーツである限り、議論は今後も続いていくのでしょう。
AIが審判になる日は来るのか
最近はAIの進歩も目覚ましく、将来的には審判の判定をAIが担当する時代が来る可能性もあるかもしれません。
過去の何万、何十万というファウルの映像を学習させれば、人間以上に一貫した判定ができる可能性はあります。
一方で、課題も少なくありません。
例えば、
・AIが誤った判定をした場合、責任は誰が負うのか。
・AIが学習したデータに偏りはないのか。
・最終的な判断は人間が行うべきなのか。
さらに極端な話ですが、AIを開発した国や組織によってアルゴリズムに偏りが生じれば、「本当に公平なのか」という新たな問題も出てくるでしょう。
技術だけでは解決できない課題も多く残されているように思います。
一方でマラソンや陸上競技はなぜ揉めないのか
これに対して、陸上競技やマラソンでは判定が話題になることはあまりありません。
もちろん、短距離ではフライング、走り高跳びや走り幅跳びでは踏切線オーバー、リレーではバトンパスの違反など判定が必要な場面はあります。
また、世界陸上2025ではマラソンでフライングが発生し話題にもなりました。
しかし、それらは比較的「白か黒か」がはっきりしている判定です。
スタートが早かったのか。
ラインを踏んだのか。
バトンゾーン内だったのか。
客観的に判断できるケースがほとんどです。
さらに、マラソンは基本的に他の選手と激しく接触する競技ではありません。
そのため、「ファウルだったのか」「演技だったのか」といった主観が入り込む余地が少ない競技と言えます。
サッカーとマラソンの大きな違い
サッカーは22人の選手が常にボールを奪い合い、身体をぶつけ合うスポーツです。
一方、マラソンは基本的に自分自身との戦いであり、他選手との接触が勝敗を左右する場面はほとんどありません。
つまり、競技の特性そのものが判定の難しさに大きく影響しているのです。
最新技術が導入されても、人と人が接触するスポーツである以上、すべての人が納得する判定を実現することは簡単ではありません。
サッカーが世界中で愛され、多くの人が熱く議論する理由の一つは、この判定の難しさにもあるのかもしれません。
これからもVARやAIなどの技術は進化していくでしょう。
しかし、どれほど技術が発達しても、サッカーという競技が持つ「人間が判断する難しさ」は、完全になくなることはないように感じます。
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