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※本記事は、人種や民族による優劣を論じたり、差別を助長したりすることを目的としたものではありません。スポーツを見ていて感じた素朴な疑問について、競技特性や育成環境などの観点から考察した内容です。もし表現に不適切な点がありましたらご了承ください。
サッカーワールドカップ2026もいよいよ佳境を迎えています。
大会を見ていると、世界各国の代表にはさまざまなルーツを持つ選手が活躍しています。
その中で、SNSやインターネット上では「フランス代表にはフランス人がいない」といった趣旨の記事や投稿が話題となり、大きな批判も集まっていました。
もちろん、これは事実ではありません。
フランス代表の選手たちはフランス国籍を持つフランス代表であり、アフリカなどさまざまな地域にルーツを持つ選手が多いということです。
例えば、エースのキリアン・エムバペ選手は父親がカメルーン、母親がアルジェリアにルーツを持つことで知られています。
日本でも外国にルーツを持つトップアスリートは年々増えています。
サッカーでは鈴木彩艶選手、バスケットボールでは八村塁選手、陸上短距離ではサニブラウン・アブデル・ハキーム選手、村竹ラシッド選手、中島佑気ジョセフ選手など、世界で活躍する選手が数多くいます。
そこで、長年マラソンを見続けている私が以前から不思議に思っていたことがあります。
「なぜ日本のマラソンや長距離界では、アフリカ系ルーツを持つ日本人トップ選手をほとんど見かけないのだろう?」
テレビでマラソン中継を見ても、日本人トップ争いの中でそのような選手を見た記憶がほとんどありません。
もちろん競技人口の問題もあるでしょう。
それでも、世界の男子マラソンを見ると、ケニアやエチオピアなど東アフリカ勢が長年トップレベルを維持しています。
そのため、
「もしケニアやエチオピアにルーツを持つ日本人選手が長距離を本格的に続けたら、日本代表クラスになる選手がいても不思議ではないのでは?」
と感じたことがあります。
この記事では、その理由について私なりに考察してみたいと思います。
「黒人だからマラソンが速い」は実は正確ではない
ここで誤解してはいけないのは、「黒人=マラソンが速い」というわけではないことです。
例えば短距離で活躍する選手には、西アフリカ系にルーツを持つケースが多く見られます。
一方、マラソンで圧倒的な強さを誇るのは、ケニアやエチオピアなど東アフリカの限られた地域の選手が中心です。
つまり、「黒人」という一つの括りでは語ることはできません。
さらに、マラソンの強さは遺伝だけで決まるものではなく、
- 長年のトレーニング
- 高地環境
- ランニング文化
- 食生活
- ランニングエコノミー
- 心肺能力
など、多くの要素が複雑に組み合わさって生まれると言われています。
日本の長距離界は特殊な競技文化がある
日本には世界でも珍しい駅伝文化があります。
高校駅伝。
箱根駅伝。
実業団駅伝。
この流れの中で、長距離ランナーは10年以上かけて育成されます。
一方、サッカーやバスケットボール、短距離は子どもの頃から身体能力が目立ちやすい競技です。
運動能力が高い子どもは自然とそのような競技へ進むケースも少なくありません。
そのため、もし身体能力に優れた子どもがいたとしても、長距離ではなくサッカーや短距離を選ぶ割合が高くなっている可能性があります。
ケニアやエチオピアの選手が日本国籍を取得すれば日本代表になれる?
そんな疑問から、さらにこんなことも考えてしまいました。
「ケニアで代表になれない選手が日本国籍を取得すれば、日本代表になれるのでは?」
実際、ケニアでは2時間5〜6分台でも代表入りできないことがあります。
日本なら十分代表候補になれるタイムです。
しかし、実際にはそのようなケースはほとんどありません。
その理由として考えられるのは、
- 母国への愛着が強い
- 家族や生活基盤が母国にある
- 国籍変更には大きな手続きや条件がある
- 日本で実業団選手として競技を続けられるため、帰化する経済的メリットがそれほど大きくない
などが挙げられます。
また、スポンサーは「日本代表」という肩書きだけで契約するわけではなく、世界ランキングや記録、国際大会での実績も重視します。
そのため、日本代表になれるからといって、必ずしも帰化するメリットが大きいとは言えないようです。
猫ひろしさんのケースとは少し事情が違う
一方で、お笑い芸人の猫ひろしさんはカンボジア国籍を取得し、オリンピックに出場されました。
これは競技レベルや代表選考の環境が日本とは異なるためであり、日本の男子マラソンとは事情が少し異なります。
今後は日本でもトップ選手が現れるかもしれない
近年、日本でも外国にルーツを持つ子どもは年々増えています。
その中から長距離競技を選び、高校駅伝、大学駅伝、実業団という日本独自の育成ルートを歩む選手が増えれば、将来的にはアフリカ系ルーツを持つ日本代表ランナーが誕生しても全く不思議ではありません。
もしかすると、数年後には箱根駅伝やMGC、さらにはオリンピックでそのような選手が活躍する時代が来るかもしれません。
今回の記事はあくまで私自身が長年マラソンを見ていて感じた素朴な疑問について考察してみました。
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