フルマラソンは本番の練習をしない唯一のスポーツ?42.195kmを練習で走らない理由

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最近、野球やサッカーなど他のスポーツを見ていて、ふと思ったことがあります。

フルマラソンほど、本番と同じ内容を練習しないスポーツは珍しいのではないかということです。

多くのスポーツでは、本番を想定した練習を繰り返し行います。

しかし、フルマラソンでは42.195kmを本番前に走るランナーはほとんどいません。

これは当たり前のようでいて、よく考えると非常に不思議なことです。

今回は、フルマラソンが他のスポーツと比べていかに特殊な競技なのかを考えてみたいと思います。

他のスポーツは本番形式の練習を行う

野球であれば紅白戦やオープン戦があります。

サッカーやバスケットボールでも練習試合を重ね、本番に近い環境でプレーします。

陸上競技も同じです。

100mの選手は100mを走りますし、400mや1500m、5000mの選手もレース距離での練習を行います。

もちろん毎回100%の力で走るわけではありませんが、本番と同じ距離を経験しながらコンディションを整えていきます。

つまり、多くの競技では「本番を想定した練習」が当たり前なのです。

ハーフマラソンなら本番に近い練習は可能

実は、ハーフマラソンであれば本番に近い距離を練習するランナーは珍しくありません。

もちろんレースペースそのままで走ることは少ないですが、余裕を持ったペースで21km前後を走る人は多いでしょう。

私自身も、レースとレースの合間でタイミングが合えば、ハーフマラソンの距離を走る練習を行ったことがあります。

ハーフマラソンであれば、疲労は残るものの数日もすれば通常の練習へ戻れることが多く、故障のリスクも比較的低く抑えられます。

だからこそ、ハーフマラソンでは本番に近い距離を経験することが現実的なのです。

フルマラソンだけは42.195kmを練習しない

一方で、フルマラソンはどうでしょうか。

実業団やトップ選手になると40km走を取り入れることもあります。

しかし、それでも42.195kmをレースペースで走ることはほとんどありません。

まして、市民ランナーが練習としてフルマラソンを走ることは極めて稀でしょう。

私の周りでもロング走は30km前後までという人がほとんどです。

35km走を実施する人はいても、それ以上になるとかなり少数派になります。

この違いこそが、フルマラソンの特殊性を表しているように思います。

なぜ42.195kmを走らないのか

最大の理由は、身体へのダメージが非常に大きいことです。

フルマラソンを1本走ると、筋肉だけでなく内臓や神経系にも疲労が蓄積します。

私自身もフルマラソンを走った後は、数日から1週間程度は思うように走れないことがほとんどです。

多くの市民ランナーも同じではないでしょうか。

さらに、疲労が抜けない状態で練習を続けると故障につながるリスクも高くなります。

だからこそ、42.195kmを練習で走るよりも、30km走などで持久力を養い、本番は積み重ねた練習を信じて挑戦するというスタイルが一般的になっています。

レース数が少ないことも特徴

他のスポーツは年間を通じて何度も試合があります。

プロ野球なら100試合以上、Jリーグでも30試合以上、高校野球でも地方大会から甲子園まで勝ち進めば10試合以上になります。

一方で、フルマラソンは実業団選手でも年間2~3レース程度。

市民ランナーでも年間3~5レースくらいという人が多いのではないでしょうか。

毎月フルマラソンを走るランナーもいますが、それはかなり体力と経験がある人です。

一般的には、一つの大会に向けて数か月かけて準備を進めます。

それだけ一つひとつのレースの価値が高い競技なのです。

だからフルマラソンは面白い

30kmまでは順調でも、その先で急に脚が止まる。

補給や気温、風、ペース配分など、少しの違いで結果が大きく変わる。

この最後の12.195kmは、どれだけ30km走を積んでも本番でしか経験できない部分があります。

だからこそ、フルマラソンは「走ってみないと分からない」競技なのだと思います。

ぶっつけ本番だからこその緊張感があり、何度挑戦しても新しい発見があります。

この予測できない難しさこそ、多くのランナーがフルマラソンに魅了される理由ではないでしょうか。

まとめ

フルマラソンは、本番と同じ42.195kmを練習しない非常に珍しいスポーツです。

ハーフマラソンであれば、本番に近い距離を練習することは十分可能ですが、フルマラソンになると身体へのダメージや故障リスクが大きくなるため、同じようにはいきません。

だからこそ、市民ランナーは30km走などで力をつけ、本番はこれまで積み重ねてきた練習を信じて42.195kmに挑みます。

その結果は、実際にゴールするまで誰にも分かりません。

この「本番でしか答え合わせができない」という点こそ、フルマラソンが他のスポーツにはない魅力を持つ理由なのではないでしょうか。

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