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北京で開催されている世界人型ロボット大会で、人型ロボットの走るスピードに驚かされる記録が出ています。
これまで人型ロボットというと、「二足歩行できるだけでもすごい」というイメージがありました。
ところが、今回の大会を見ていると、その印象は大きく変わります。
なんと100メートル走では、人型ロボットが9秒39というタイムを記録。
人間の100メートル走では、2009年にウサイン・ボルト選手が記録した9秒58が長く知られています。
もし人型ロボットが本当に9秒39で100メートルを走ったのであれば、人間のトップアスリートを上回るスピードということになります。
「ロボットが人間より速く走る時代が来たのか」と考えると、かなり衝撃的です。
人型ロボット、速いだけではなく走り方もすごい
個人的に特に驚いたのが、単純に直線を走るだけではないところです。
400メートル走では、38秒15という記録が出ています。
400メートルは100メートルのような短距離走とは違い、コーナーを走らなければなりません。
人型ロボットが二本の脚でバランスを取りながら、スピードを維持してコーナーを曲がっていく姿を見ると、「ここまでできるようになったのか」と感動すら覚えます。
少し前までは、人型ロボットが走っている映像を見るだけでも驚いていました。
それが現在では、速さだけでなく、走る・曲がる・バランスを取るといった人間に近い運動能力まで求められるようになっています。
ロボット技術の進歩は本当に速いですね。
100mを走った後に止まれない?
一方で、ロボットならではの面白い場面もありました。
100メートルを走り終えたロボットが、うまく止まることができず、そのままマットに激突。
転倒して火花を散らすような場面もありました。
これを見ると、「速く走れる=安全に止まれる」ではないことがよく分かります。
人間なら転倒してケガをする可能性がありますが、ロボットの場合は機体そのものが壊れてしまうこともあります。
特に人型ロボットがこれから社会の中で活躍するようになるのであれば、走る能力だけではなく、安全に停止する能力や周囲を認識する能力も重要になりそうです。
100メートルを走るようなスピードのロボットが、人間の近くで突然転倒したり衝突したりしたら、かなり怖いですよね。
ハーフマラソンでも人間を上回る?
さらに驚いたのが、短距離だけではありません。
以前の大会では、1位の人型ロボットが50分26秒でハーフマラソンを走ったとされています。
人間のハーフマラソンでは、当時の男子世界記録57分20秒を上回るペースです。
本記事を書いている時点では、人間の男子ハーフマラソン世界記録は56分51秒ですが、それでもロボットの走行能力には驚かされます。
100メートルのような瞬間的なスピードだけなら、「ロボットだから速くても不思議ではない」と思うかもしれません。
しかし、ハーフマラソンのように長い距離を二足歩行で走るとなると話は別です。
「ロボットはどこまで長距離を走れるのか?」
これが次に気になるところです。
人型ロボットにも「30キロの壁」がある?
そうなると、次はフルマラソンです。
ハーフマラソンを走れるのであれば、次は42.195キロを走る人型ロボットが登場してもおかしくありません。
ただ、フルマラソンになると問題になるのがバッテリーです。
単純に考えれば、ハーフマラソンよりも長い時間動き続ける必要があります。
バッテリーを増やせば重量が増えます。
重量が増えれば走るために必要なエネルギーも増える。
そう考えると、「ハーフを走れるからフルも簡単」というわけではなさそうです。
もしかすると、人型ロボットには人間とは違った意味での「30キロの壁」が存在するのかもしれません。
今後、どのようにこの問題を解決していくのかも注目したいところです。
将来は人間とロボットが一緒にマラソンを走る?
人型ロボットの走行技術がさらに進歩すれば、将来的には人間とロボットが同じ大会で競技することも考えられます。
ただ、現在のような進化が続けば、人間とロボットが同じ条件で競争するのは難しくなるかもしれません。
そこで面白そうなのが、人型ロボットをペースメーカーとして利用することです。
一定の速度で走るロボットが先導してくれれば、ランナーのペース管理を助けることができます。
「今日は1キロ5分ペースで走りたい」といった目標に合わせてロボットが走ってくれると、マラソンの練習にも使えそうです。
ただし、そのためには故障や転倒、誤作動、暴走などが起こらないよう、安全性を十分に高める必要があります。
特に人間のすぐ近くを高速で走るのであれば、安全対策は何より重要でしょう。
人型ロボットはどこまで速くなるのか?
少し前まで、人型ロボットのニュースを見ると「歩いた!」「走った!」というだけで驚いていました。
ところが現在では、100メートルや400メートル、さらにはハーフマラソンまで、人間の記録と比較できるレベルになっています。
もちろん、人間とロボットでは身体の構造もエネルギー源も違うため、単純に記録だけを比較することはできません。
それでも、人型ロボットが「人間のように走る」段階から、「人間を超える速さで走る」段階へ進みつつあることには、大きな可能性を感じます。
次に見てみたいのは、やはりフルマラソンです。
果たして人型ロボットは42.195キロを完走できるのでしょうか。
そして、そのときのタイムはどれくらいになるのでしょうか。
人型ロボットの進化は、まだ始まったばかりなのかもしれません。
これからどこまで速く、長く、そして安全に走れるようになるのか、今後の大会にも注目したいと思います。
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