マラソンランナーは「早く歳を取りたい」?年代別順位を狙う市民ランナーの不思議な心理

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突然ですが、ランナーの皆さんは「早く歳を取りたい」と思ったことはありますか?

普通に考えれば、「できるだけ若くいたい」「歳は取りたくない」と思う人のほうが多いですよね。

ところが、マラソンを走っていると、少し事情が変わってきます。

私自身もそうですが、周囲の市民ランナーを見ていると、「早く次の年代になりたい」と話している人が意外と多いのです。

その理由が、マラソン大会の「年代別順位」です。

マラソン大会の年代別順位がランナーの心理を変える

市民ランナーが参加するフルマラソンの大会では、総合順位だけではなく、「年代別順位」が設定されていることがあります。

そして最近は、年代別を5歳刻みで表彰する大会もかなり増えてきたように感じます。

以前は「40代」「50代」といった10歳刻みの区分が多かった印象がありますが、現在では「40~44歳」「45~49歳」「50~54歳」といった5歳刻みのカテゴリーを設定している大会も珍しくありません。

ハーフマラソンなど、フルマラソン以外の大会では10歳刻みの年代別順位が多い印象です。

もちろん大会によってルールは違いますが、この「年代別」という仕組みが、ランナーの年齢に対する考え方を少し変えてしまいます。

40歳になったばかりは、実は年代別入賞のチャンス?

例えば40歳になったばかりのランナーを考えてみます。

40~44歳のカテゴリーなら、その年代では最も若い年齢です。

もちろん走力には個人差がありますが、同じカテゴリーの中で考えると、40歳になったばかりというのは、年代別順位を狙ううえでは比較的有利な立場と言えるかもしれません。

ところが、41歳、42歳、43歳……と歳を重ねていくと、同じ年代の中に新しい40歳のランナーが次々と入ってきます。

しかも、自分自身は年齢を重ねていきます。

一般的には、年齢とともに走力を維持することが少しずつ難しくなっていきます。

そのため、

「40代前半のうちに年代別入賞したい!」

という気持ちが出てくるわけです。

そして45歳を過ぎると、今度は45~49歳という新しいカテゴリーに入ります。

ここでも同じことが起こります。

「だったら、早く50歳になって50代で勝負したい!」

そんな気持ちになってくるのです。

50代ランナーになると、今度は60歳が待ち遠しい?

そして50歳になったら終わり……ではありません。

しばらく50代のカテゴリーで走っていると、今度は、

「早く60歳にならないかな」

と思うようになるかもしれません。

実際、私の周囲にはそのようなことを話しているランナーもいます。

一般社会では「歳を取りたくない」という話をすることのほうが多いと思います。

「いつまでも若くいたい」

「できれば歳は取りたくない」

そんな考え方が一般的ではないでしょうか。

もちろん「早く定年を迎えたい」という意味で、早く歳を取りたいと思う人はいるかもしれません。

しかし、少なくとも「マラソンの年代別順位」という視点で考えると、歳を重ねることが一つの楽しみになっているランナーがいるのは面白いところです。

ランナーにとって「年齢」はハンデではなく武器になる?

普通なら、年齢を重ねることはスポーツにおいて不利になるイメージがあります。

特にマラソンは持久力だけでなく、スピード、筋力、回復力など、さまざまな能力が関係する競技です。

若い頃と同じように走ることが難しくなってきたと感じるランナーも少なくないでしょう。

それでも、年代別順位という仕組みがあることで、

「年齢を重ねたら、次のカテゴリーでまた勝負できる」

という楽しみが生まれます。

これは市民ランナーならではの面白さではないでしょうか。

総合順位では到底かなわないような速いランナーがいても、年代別なら自分にもチャンスがある。

そう考えると、マラソン大会に出場するモチベーションも変わってきます。

「自己ベストを更新する」

「完走する」

だけではなく、

「年代別で入賞する」

という新しい目標を持つことができます。

早く歳を取りたいと思えるのは、ランナーの特権かもしれない

もちろん、すべてのランナーが「早く歳を取りたい」と考えているわけではありません。

できるだけ若いうちに自己ベストを更新したいという人も多いでしょう。

私自身も、現時点の走力がピークだとしたら、これから年齢を重ねることで生涯ベストを更新するのは難しくなっていくのかもしれません。

だからこそ、今できることを頑張りたいと思います。

一方で、年代別順位という別の目標があることで、マラソンは長く楽しめるスポーツにもなります。

40代なら40代の戦いがあり、50代になれば50代の戦いがある。

そして60代になれば、また新しい目標が見えてくる。

そう考えると、年齢を重ねることは、必ずしもランナーにとってマイナスではありません。

むしろ、

「次の年代になったら、今度はどこまで行けるだろう?」

と楽しみにできるのは、マラソンの魅力の一つなのかもしれません。

普通の人は「歳を取りたくない」。

でもランナーは、

「早く歳を取って、次の年代で勝負したい!」

と思ってしまう。

こう考えると、ランナーってちょっと変わった人たちなのかもしれませんね(笑)。

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